こんにちは。河合商事のアポインター、平山です。
皆さんは、ピンチをチャンスに変え、窮地を乗り越えた偉人のお話をどれくらいご存知ですか?
今でしたら、日本初の銀行など約500の企業を設立から、
「日本資本主義の父」
とも呼ばれ、今年のNHK大河ドラマ【青天を衝け】の主人公でもある、
渋沢栄一さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
今日はそんな、ある偉人の【超ポジティブ】な手法でピンチを乗り越えチャンスをつかんだ、
サクセスストーリーについてのお話です。
◆斬新すぎる 「幸運のチーズ」
誰もがご存じの紅茶で有名な「リプトン」
ティーバッグを世界中に先駆けて量産し、
北米を中心に事業を展開している、食料、生活用品の超大手メーカーです。
そんな「リプトン」と言う会社を急成長させ、大成功を収めたのは、
初代社長の、トーマス・ジョンソン・リプトン氏です。
このリプトン氏は、
「斬新すぎるマーケティング戦略」
により、
「アンチさえも宣伝に利用してしまう」
と言う手法で、売り上げを伸ばした歴史があるのです。
リプトン氏が売り上げを伸ばしたのは、紅茶ではなく【チーズ】でした。
自分のお店でチーズを販売するものの、その売り上げは芳しくなく、
どうしたものかと頭を抱えていたそうです。
そこで、リプトン氏が抱える問題に対してたどり着いた答えは、
「普通の販売方法では、売れない」
と言うことでした。
それでは、普通じゃない販売方法とは一体どんなものか?
リプトン氏の戦略は、なんと、
「チーズの中に金貨を入れて販売する」
という斬新なアイデアでした。
リプトン氏はその販売方法を実行し、結果、お店のチーズはあっという間に完売したと言われています。
このアイデアは、その地域のクリスマスに行われる文化として、
「取り分けられたクリスマス・プディングの中に、銅貨が入っていた人は幸運に恵まれる」
と言う習わしを真似たもので、
「幸運にあやかりたい」
と言う人の心理をうまく利用したものだったのです。
◆アンチさえも宣伝材料に利用する♪ポジティブな発想。
チーズの売り上げを成功に収めたリプトン氏ですが、ここで思わぬ窮地に立たされてしまうのです。
クリスマス・プディングのように、異物が入っていることが解りやすいものではない、
【チーズ】の中に金貨を入れてしまった事で、
「金貨の誤飲の恐れがあり、非常に危険なものである」
という世論に巻き込まれ、風向きが変わってしまったのです。
危険な食べ物と言うレッテルを貼られてしまったチーズを、
リプトン氏はどのようにして、
「買ってみたい」
と言う心理に変換させたのでしょうか?
その答えはなんと、
「うちの店のチーズは窒息の危険があります」
と言う宣伝広告で、
「炎上を、更に炎上」
させ【話題】にすることで、人々の購買意欲を刺激することに成功したのです。
アンチの発言に対して【ビラ】を打ち、否定的な発言をも徹底的に、
「宣伝へと変化させる」
と言う、天才的な話題作りの手法で、ピンチをチャンスに変え成功を収めたのでした。
◆第三者が見出す「売り方」がヒットの鍵
リプトン氏が最初に気付いた、
「普通の販売方法では売れない」
と言う視点。
これは、【物を売る】と言う行為を継続しつづける企業において、
非常に大きな気付きなのだと感じます。
似たような物、同じような物があふれている今だからこそ、
差別化できるPRや、アプローチ法が大きく影響するのだと思います。
人の心を掴む言葉や、心に刺さる話し方が出来なければ、
「買いたい」
と言う気持ちにさせること、つまり【人を動かすことは出来ない。】のだと思います。
日々テレアポをする中で、お客様の反応を肌で感じている私たちは、このことを確信しています。
自社で、
「この商品は、ここへ売りたいのだ。」
「この宣伝で、売りたいのだ」
その信念で営業展開されている様々な商材があります。
御縁があり、私たちがその商材をお預かりする中で、
「この商材、実はもっと別の所でニーズがあった」
と言う発見があった事例も少なくありません。
「普通ではない販売方法とは何か?」
様々な商材と関わる機会が持てる、私たちだからこそ見えるものがあるのだと思います。
これからも企業の、
【営業力の強化・支援に明確な成果をもたらすこと】
が出来るよう精進し、邁進する所存です。