補助金コンサルティング企業
リスト数1237件
獲得アポ85件
アポ率6.87%
他社に先んじて、短期間で集中的に拡販を進める必要がありましたが、社内リソースの関係で、アポイント獲得に十分な人員を割くことができない状況でした。
そのため、アポイント獲得の業務を外部にアウトソーシングし、自社は商談対応に専念することで、営業効率を高める分業体制を構築したいとお考えでした。
■アプローチ全体設計
本プロジェクトにおける最優先事項は「スピード」でした。他社も同様に電動キックボードの拡販に動いており、まさに“早い者勝ち”の状況だったため、迅速なアプローチが求められていました。
とはいえ、スピードだけを優先して精度を犠牲にするわけにはいかず、「スピード感を持ちつつ、狙いを定めた訴求を行うこと」を戦略の軸に据えました。
ターゲットは「観光地に電動キックボードを導入していただくこと」をKPIとして設定し、以下のような候補を想定しました。
・エンタメ施設
・自治体
・観光協会
中でも、クライアント様の強みが活かせ、導入後の横展開も見込める「観光協会」からアプローチを開始。短期間でPDCAサイクルを回すことで、成果最大化を図りました。
また、受注率を高めるため商談は訪問形式とし、クライアント様の出張スケジュールに合わせて柔軟にアポ日時を調整できるオペレーション体制を構築しました。エリアごとに集中的に架電できるよう、アプローチ順も最適化しました。
■リスト設計
全国の観光協会がターゲットではあるものの、商材特性からすべてが導入対象となるわけではありません。電動キックボード導入に適したエリアを見極めるため、以下のようなセグメント条件を設定しました:
・地域内に有名観光地がある
・坂道が少なく、利用が安全である
・比較的温暖な気候(寒冷地では稼働期間が限定される)
・内陸よりも沿岸地域が望ましい
これらの条件をもとに全国観光協会の中からターゲットを選定しました。
さらに以下の情報を事前に調査し、リストに付与することで、架電時のトークフックとして活用しました。
・観光名所の情報
・アクセス環境(交通状況等)
・地域の集客イベントの開催状況
■トーク設計
本商材は「先行者優位がある一方で、前例が少ない」ことが特徴であるため、導入後のイメージを会話の中でいかにビジュアル化できるかがポイントでした。
トークは、事前に収集した情報を起点とし、以下のようなストーリー展開を構築しました。
・観光名所に関連して:「電動キックボードで巡れたら、さらに魅力的ですよね」
・アクセス環境に関連して:「駐車場の混雑や移動手段のお困りごとはありませんか?」
・イベント開催に関連して:「話題性のある取り組みとして、集客にもご活用いただけます」
この3段階の訴求軸をもとに、担当者接続後のアポ率を高めるトークに仕上げました。
また、安全面に対する不安の声も多く寄せられたため、製品の安全スペック情報をスクリプトに明記し、アポインターが即答できる体制を整えました。随時フィードバックを取り入れながら、運用面でも懸念払拭につとめました。
3か月間の稼働で85件の商談を獲得し、目標としていた短期集中型のアプローチを実現しました。
また、期間中に観光協会との導入も実際に成立し、早期の受注にもつながっています。
ターゲット選定・トーク設計・リスト構築を戦略的に組み合わせたことで、「スピード感のある新規開拓」と「精度の高い成果」の両立を実現できました。