こんにちは、河合商事の河合です。
テレアポ事業に本腰を入れ、およそ1年がすぎました。その間、多くのメンバーが集まり、そして去っていきました。
有難いことに、弊社は15名体制となり、来年の内定者を含めると16名体制です。
マネージャーが2名も在籍し、選手層が非常に厚くなったと感じます。
「・・・こんな俺のもとに集まってくれるとは、これは奇跡か・・・?」
私は、今でもこの事実を受け止めきれません。
なぜなら社長業はおろか、採用戦略すら学ばずに事業をはじめたから。
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・スマホ1台で
・部屋の隅で
・たった1人で
・断られ続け鬱になりつつ
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継続し、困難と呼ぶべき課題を、その都度全力で解決してきたら、今という風景があるのです。
ですので、どうか「御社の採用戦略は?」など、絶対に聞かないでください。
いえ、私だって社長の端くれですので、採用戦略を聞かれたら、それっぽく答えさせて頂きますよ。
ですが、その内実は白紙ですから。白紙の原稿を手に持ち、堂々と振る舞うようすをみて、どうかお察し頂ければ光栄でございます。
・・・なんですが・・・!
採用素人ながら、私はある一つの仮説を見つけました。
いえ、これは仮説よりも具現性のある、確証と言うべきかもしれません。
本日は私が殺伐としたビジネスを生き残る中で見つけた、採用戦略についてお話させて頂きます。
Contents
デジタル化により、企業はホワイト企業化する。
結論から申し上げます。私が見つけた採用戦略とは、
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「デジタル化により、企業はホワイト化する」
「ホワイト化こそ、企業が生き残るための生存戦略たりえる」
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でございます。
これまで企業はブラックな体質であり、いかに労働者を低コストで集め、労働力を提供してもらうかが、収益のポイントだった・・・のではないでしょうか。
それゆえブラック企業がホワイト化しようとすると、
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・残業代払ったら、会社がつぶれる。
・休日を増やしたら、業務がまわらない。
・サービス残業があって、はじめて成り立つ経営。
・報酬体系がブラックボックス化している。
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など、到底今の世の中では受け入れられない迷言が飛び出るのでしょう。
私も長らく、いわゆる「よくありがちな、地方中小企業」に長らく勤めてましたので、この辺はよくよく理解しているつもりです。(察してください)
ですが、今、自分のお金で人を雇う立場になり、改めて気が付きました。
「だからこそ、企業はホワイト化しないと生き残れない」
これは私の迷い事ではなく、ある種の直感()的な理由がございます。
デジタル化により、変わる労働環境。
弊社の事業はテレアポを起点にした、インサイドセールス支援です。
インサイドセールスの分野は、デジタルシフト化の流れが強く、あらゆる業務がデジタル完結する、最先端な業界。
そのため日々のテレアポ業務(架電)だけでなく、
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・メンバーマネジメント(朝礼~月次MTG、個別相談まで)
・採用活動
・契約書など法務関係
・クライアント様との商談、打ち合わせ
・リモートメンバーとの日常コミュニケーション
・ブランディング(SEO、SNS、動画制作など)
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ほぼすべて業務がWEBで完結するのです。
ですので、弊社の仕事はPCに張り付くか、もしくはスマホをいじる、のどちらかになります。
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「パパは1日ずっと家にいて、パソコンの前から離れない。」
「パパは休みの日はスマホをいじっていて、話しかけても反応が遅い。」
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愛する息子たちから見ると、パパはこのように映るはず。
この働き方、デジタルが普及する10年前だったら、夢にも思わなかったでしょう。
しかし令和の今、これが実現しているのです。地方の中小企業にて。
デジタル化は「長時間労働を終わらせる十分な条件」である。
従来といいますか、今、当たり前とされる労働環境をあげてみました。
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・事務所に出勤し、仕事が終わって帰宅する。
・自分の仕事が終わっても帰りづらく、ダラダラ事務所に残る→みんなで退勤(なぞ)
・仕事が終わらない=家に帰れない。
・それでも仕事が終わらない場合、休日にわざわざ事務所に行く(休みがなくなる)
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文字にしてみると、なかなかブラックですよね・・・。私も経験しましたが、本当に、本当に、心の底からイヤでした。
一言でいうと、「ザ・長時間労働」。長時間労働を前提とした、社会。・・・やだやだ。。。
しかしデジタル化は、長時間労働を根絶する十分な条件になりえます。
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・朝起きて、自宅で仕事。仕事が終わった瞬間に家。どこでもドアか。
・自分の仕事が終われば、勤務終了。周囲の目は気にならない。(退勤の概念がない)
・仕事が終わらない=プライベートの隙間時間に仕事。
・それでも仕事が終わらない=休日にパソコン開いて仕事。合間にリフレッシュ。
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「・・・天国か?」
会社員時代、働くことが心底嫌いだった私は、率直に思いました。同時に私が嫌いだったものは、働くではなく、長時間労働だったと思いました。
つまり、わざわざホワイト化宣言をしなくても、デジタル化を進めていくと、必然的に「ホワイト化する」、ということです。
「必然的なホワイト企業化」の条件
さて、デジタル化を進めると、必然的にホワイト企業化が起こります。
しかしこれは「長時間労働」がなくなっただけ。本質的なホワイト企業には、一歩およびません。
ですので、ここまで来たのですから、あと一歩踏み込んで、完全なるホワイト化企業を目指してみましょう。
そのポイントは以下の通り。
短時間労働、時間の拘束が少ない。
短時間労働は、ホワイト企業の前提条件のようなもの。
もう一歩踏み込むなら、「時間の拘束が少ない」を付け加えるべきでしょう。
なぜならただの短時間労働なら、パートタイム労働になるからです。
残念ながら業務成果は時間への比例関係は否定できなく、
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・やればやるほど、成果は出る。
・やればやるほど、スキルが伸びる。
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は、世界共通の真理かと思います。
ですので、ただの短時間労働にしてはいけません。
そこで必要になる概念が、拘束時間です。
同じ8時間労働でも、
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・8時間ずっと事務所で拘束される。
・コアタイムとして、4時間拘束。その後、フレキシブルタイムとして、4時間の仕事をする。
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という働き方では、後者の方が負担が少ないです。
デジタル化すると、「時間で拘束する」という概念が形骸化します。
だって在宅で仕事できるのですから。
パソコンを離れても、スマホ1台で仕事できるのですから。
弊社で活躍するスタッフは、家事の隙間時間を活用し、非常に素晴らしいコンテンツを作成しております。スマホ1台で。
「働く=時間を拘束する」という概念は、平成までかもしれません。
令和の働き方は、時間という概念の形骸化が進むでしょう。
高負荷な業務でスキルが身につく。
労働時間が短く、拘束時間も少ない。
しかし、もしも仕事の負担が軽く、誰でもできる仕事だったら、ホワイト企業とは呼べません。
なぜなら仕事の負荷が軽く、身につくスキルがないからです。
スキルが身につく仕事は、従業員の満足度につながります。
大変な仕事でも、スキルが身に付き、市場価値が上がる環境は、ホワイト企業の条件と言えるでしょう。
ですので、働く時間は短くても、負荷の高い仕事にしなくてはいけません。
もちろん、負荷の高い仕事と充実した研修フォローはセットです。
「短い労働時間で働き、一生食えるスキルが身につく会社」
なんと素敵な響きでしょうか。
このような環境ですと、有難くも自発的に行動するスタッフが増えます。
よくスタッフさんから
「ありがとう」
と言われることがありますが、いいえ、本当に感謝しなくてはいけないのは私の方なのですよね。
「お互いのありがとうが循環するスパイラル」も、すべてホワイト化の恩恵と考えます。
ホワイト企業戦略は、採用で有利=競争優位性である。
さて、突然ホワイト企業について語ってしまいましたが、じつはこれにはエピソードがありまして。
それは採用の面談で、
「・・・え?めっちゃホワイトですね!」
と、応募者に言われたのがきっかけです。
言われて気が付きました。うちの会社、なんて白いんだと。
繰り返しになりますが、白くなろうとして白くなったのではなく、必然的に白くなったのです。
(今更気が付きましたが)、ホワイト化によって、弊社にはスーパー優秀なメンバーが多数在籍してくれるようになりました。
振り返って思うのは、
「ホワイト企業戦略は、採用で有利である」
「採用力は、すなわち競合優位性である」
ということ。「事業は人」という言葉とおりですね。
中小企業こそ、生き残りをかけたホワイト化戦略を。
私の前職は地方企業でしたので、地方のリアルをよく知っているつもりです。
お世辞にもデジタル化!とは言えない、遠い星を巡っている企業、多いですよね。
これまではそれでよかったかもしれません。
ですが、これからはますます厳しくなると思っています。
地方企業こそ、デジタル化し、ホワイト企業戦略を。
これは私に向けた言葉でもあります。
今の現状に甘えることなく、デジタル化を推し進め、働く人がさらにやりがいを感じ、プライベートも充実させる環境を。
これこそ、私が背負った使命でございます。
来る2021年はどんな年になるでしょうか。
不安も多いですが、それをすべてかき消す行動量で、熱く生きましょう!