こんにちは、営業代行の河合です。
「漢(おとこ)なら中身で勝負だろ?」が口癖の私ですが、営業を始めてから胸に刻んでいる言葉があります。それは、
「営業は見た目が9割だ」
という言葉です。
「漢なら中身で勝負だ」と口では言いながらも、私は身だしなみには人様以上に気をつけております。
なぜなら、身だしなみはとても重要だからですよ。
言ってしまえば、「営業は身だしなみですべてが決まってしまう」、と言っても過言ではありません。
この記事では、営業に身だしなみが大切な理由と、第一印象で商談を制する身だしなみについて解説させて頂きましょう。
Contents
なぜ営業には身だしなみが大切なのか?
営業なんだから、絶妙なセールストークが大切なのでは?
営業なんだから、顧客との絶大な信頼関係が大切なのでは?
イエス、おっしゃることはごもっともでございます。確かに営業ですから、セールストークも顧客との信頼関係も大切です。
しかしそれは、営業の身だしなみがきちんとしている前提でのお話なのでありますよ。
「ちゃんとしてない人」の話は、耳も貸してもらえない。
なぜ営業の身だしなみが大切なのか?
それは「ちゃんとしてない人」の話は、耳も貸してもらえないからですよ。
そもそも論として、身だしなみがちゃんとしていなければ、あなたの話は聞いてももらえないのですよ。
もしもあなたが美しい営業トークで商談をしていた・・・つもりでも、歯に青のりがついていたら、その時点で取引不成立でございます。
どんなに素晴らしいトークをしようが、どんなに専門知識のある技術系の営業であろうが、「歯に青のり」がついていたら一発で終わりですよ。お客さんに話すら聞いてもらえません。
「歯に青のり」は極端な例えかもしれませんが、
・シャツにアイロンにかかってなくて、汚い印象。
・スーツがしわくちゃで、くたびれた印象。
・爪の間に黒いのが入っていて、普通に汚い。
・髭がボツボツ生えていて、なんかジョリジョリしそう。
こんな営業マン、あなたの身近にいませんか?私の身の回りだけでも、ざっと数人は思い当たる人がいますね。
身だしなみがダメなだけかもしれませんが、残念ながら身だしなみが整っていないだけで、お客さんはあなたの話を聞いてくれません。
ですので、営業という土俵に立つためにも、まずは身だしなみをちゃんとすることが大切なのです。
▽とくに新規営業では、身だしなみがしっかりしてなければ不審者扱いです。
身だしなみを気をつけられる人=仕事もきっちりできる人。
身だしなみが重要な理由は、それが自分のためではなく、相手のために身だしなみを整えるからです。
ビジネスに求められる身だしなみは、一見すると何かの厳しい戒律にもみえます。
・スーツのしわを取る。
・シャツをアイロンかけする。
・靴を磨く。
・爪を清潔にする。
・髪型を短く爽やかにする。
厳しい戒律を守るのは、自分の個性を主張するためではありません。あなたを見る相手に不快な思いをさせないためであります。
身だしなみを整えることで、相手への配慮が生まれます。それはつまり、相手のことを想って仕事をしていることに繋がります。
イエス、お客様。お問合せ頂きました、お見積書をお持ちしました。
身だしなみが整っているから、きっと仕事も丁寧だろうな。
先ほどは「身だしなみが整っていないと営業の土俵にすら立てない」と申しましたが、もはやそれ以上かもしれませんね。
身だしなみ次第で、あなたの仕事すら評価されてしまうのですから。
身だしなみは相手への配慮です。相手への配慮ができる人(身だしなみが整っている人)は、仕事もできる(丁寧)と判断されますよ。
営業の身だしなみチェックポイント。
「漢は中身が勝負じゃわい!」なんて言いながらも、身だしなみが整っていなければ、そもそも土俵にすら上がれないのが現実でございます。
では、ビジネスにおいて好感を持たれる身だしなみのチェックポイントは何でしょうか?
第一印象で商談を制する身だしなみのチェックポイントは、次の6つになります。
1・髪型は短く、耳を出す。
身だしなみの基本中の基本ですが、営業マンたるもの髪型は短くして、耳を出しましょう。
理由は明確で、短髪で耳が出ていた方が、
・元気に見える。→商品・サービスもよく見える。
・活発に見える。→レスポンスがよく見える。
・賢そうに見える。→しゃべってることは分からなくても、それっぽく聞こえる。
と、メリットしかないからですよ。
ですが、これまで長髪でアーティスティックな雰囲気で生きてきた人にとって、短髪は抵抗があるものです。
そのお気持ちはよく分かりますよ、私も長髪でしたから。
ですが営業を繰り返していくうちに、
あら、今日は爽やかね、注文出そうかな。
い、イエス?お客様?・・・短髪の方が明らかにウケがいいですぞ・・・?
悔しいですが、短髪の方が明らかにウケがいいんですよね。悔しいですが。
ですので、悪いことは言いません。営業なら髪は短くしましょう。ついでにしっかり耳も出しましょう。
その方が確実にお客様にウケますよ。
2・髭(ひげ)
次なる身だしなみは髭です。
ダンディイズムを極めたく髭を生やしている方には申し訳ないですが、髭はキレイに剃りましょうね。
できればお肌にも優しい電動シェーバーがあれば最高ですよ。
髭を剃るべき理由は解説不要かと思いますが、清潔さですよ、清潔さ。
特別立派な髭でもない限り、髭は口まわりのムダ毛ですからね。
なんか汚いわ・・・。
キレイにムダ毛を処理して、清潔感のある顔で営業スマイルを決めるべきでございます。
3・靴
身だしなみで好感をもたれるためには、靴に気をつけるべきです。
ファッションセンスが絶滅した私から言わせて頂くと、「靴なんて石を踏んで痛くなければどれも一緒」なのですが、ビジネスにおける身だしなみにとっては非常に重要です。
なぜなら、靴こそ「どれだけ真剣に営業に向き合っているか?」が出るアイテムはないからですよ。
だってほら、あなたの身近にはいませんか?
バシっとキメているつもりなのに、靴だけが安物のビニール革靴を履いている人を。
仕事ぶりはとても丁寧なのに、靴だけが安物のビニール革靴を履いている人を・・・。
体にフィットしたスーツ、アイロンがかかったシャツであれば、高級品なのか見分けがつきません。
しかし革靴は一瞬で分かります。買った値段がモロバレです。
「高級品を身に付けろ!」
とまでは申しませんが、営業に本気(マジ)で向き合うならば、高級靴の1足ぐらい買ってもバチは当たりません。
高級とは言っても、1足20,000円前後(リーガル)です。時計を買うよりもずっと実用的で効果も高いですよ。
4・爪、手荒れ
男性の皆様は軽視しがちですが、指先は死ぬほど大切です。もっと大切にしましょう。
なぜなら営業で指先が見られることが、すごく多いからですよ。
・名刺、カタログを渡すとき。
・商品のポイントを指さすとき。
・商談中の手のしぐさ。
爪を短く切るのは当然ならがら、指先の手荒れにも対策をするべきです。
特に冬は乾燥の季節です。しっかり保湿をして、美しい指先を保ちましょう。
▽営業テクニックでも指先を使うシーンは多いです。
5・スーツ、シャツはアイロンをかける。
ビジネスの身だしなみとして基本中の基本ですが、長く営業を経験している方に限って初心を忘れている傾向があります。
スーツ、シャツのしわはビジネスの大敵です。
特にスーツの背中のしわは自分からは見えませんが、相手からはしっかり見られております。
ですので、イスに座るときは必ず上着を脱いで着席して下さい。
上着を脱ぐスペースすらないならば、背もたれに背中を押しつけないようお座りくださいませ。
自分に厳しすぎる身だしなみは、それはお客さんへの配慮でございます。
しわのない美しいスーツの背中で、お客さんへの愛を伝えましょう。
6・ネクタイは、同じものを連日使わない。
また意外な盲点ですが、ネクタイは同じものを連日使ってはいけません。
連日同じネクタイを使うデメリットとして、
・「昨日と同じネクタイだけど、ちゃんと家に帰ってるの?」疑惑を持たれる。
・ネクタイが痛む(同じ結び目で繰り返し圧力がかかるから。)
ネクタイなんて、そう汚れるものではないのですが、見ている側としては同じものをぶら下げているだけで不潔に見えるのですよ。「お前、家に帰って風呂に入ってるのか?」と。
「何を失礼なことを」と反論したくなりますが、そう見えるのですから仕方ありませんよね。
「相手からどう見られるか?」が身だしなみですので。
ですので、ネクタイは毎日違うものを使いましょう。できれば1週間分、5本以上のストックは欲しいところでございます。
ワンランク上の営業にする、ビジネスマナー以上の身だしなみ。
これでビジネスにおける必要最低限の身だしなみを整えることができました。おめでとうございます。
ですが、身だしなみには、ビジネスマナー以上の身だしなみがあるのですよ。
体型に注意する。
ビジネスマナーには一言も書いてありませんが、営業たるもの体型には注意しましょう。
なぜなら体型から受ける印象は大きいからです。
・痩せてる→頼りないけど大丈夫か?
・太ってる→レスポンス遅そうけど大丈夫か?
人を見た目で判断するなと言いながら、人は見た目で判断しまくっているのです。
また体型を管理することは、厳しく自己管理しなくてはいけません。
適切な食事、適度な運動、そして筋トレ。どれも自戒の念をこめ、継続しなくては体型は管理できません。
厳しい自己管理は、営業モチベーションの向上にもつながります。
浮き沈みの大きい営業の世界で生き残るには、体型を管理する大義名分を掲げながら、厳しく自分を管理するのが大切です。
タバコを控える。
愛煙家にはお耳の痛い話ですが、事実なのですから仕方ありません。
かつては「タバコ打ち合わせ」と言われ、喫煙ルームで商談が行われることもありました。
ですが、禁煙ブームが進む中、タバコを吸うメリットは少なくなってきました。
それどころか、タバコを吸っている人の独特のにおいを嫌う人も増えてきました。
あ、この臭い・・・ちょっと無理・・・
特に女性のお客様には注意した方がいいでしょうね。男性以上に何かに気が付く能力が鋭いものですから。
まとめ:営業は、身だしなみで勝負!
「人は中身で判断しろ」
とは言うものの、現実問題、人は見た目で判断しまくっているのです。
人と会うのが仕事の営業は、まさに身だしなみが命でございます。
営業で第一印象で商談を制するための身だしなみは、次の6つです。
1・髪は短く、耳を出す。
2・髭は剃る。
3・靴はいいものを、しっかり磨く。
4・爪、手荒れ。
5・スーツ、シャツのアイロンをかける。
6・ネクタイは同じものを連日使わない。
「営業は見た目が9割だ」
この言葉にウソはありません。悔しいですが、その通りなのですよ。
ですので、まずは営業の土俵に上がるためにも、しっかりと身だしなみを整えることが大切です。
身だしなみを整えることは、難しいことではありません。つまりは気持ちの持ちようなのですよね。
すぐに実践できることばかりですので、ぜひお試し下さいませ。それでは、また!
▽身だしなみを整えた営業マンが「バカ」をやると、お客さんはそのギャップにメロメロになりますよ。
▽身だしなみを整えて、いざ法人営業の戦場に駆り出しましょう!