こんにちは、営業代行の河合です。
「テレアポはもう古い」
「これからはインサイドセールスの時代や!」
道を歩けばテレアポを断絶し、インサイドセールスを称賛する声。
本来、テレアポとインサイドセールスは共存するはずなのに、なぜお互い敵対してしまうのか?
これはインサイドセールスのポジショントークによるものか・・・?
・・・いいえ、それはちがいます。
正直申し上げますと、「いわゆるテレアポ」にも至らない点が多くあると思っています。
これまでのテレアポでは、
・大量架電、大量アプローチ
・とりあえずアポ。とにかくアポ。アポさえ取れればOK。
・受付のブロックは、ウソをついてでも突破しろ!
という風潮が強く、これではテレアポが嫌われてしまうのも無理ありません。
ですので、テレアポも変わるべきです。
これまでのテレアポの悪しき風習を変革させることで、テレアポは進化できます。
弊社で行っている「戦略的テレアポ代行」もその1つ。
「これは絶対やった方がいいよな!」という要素は、すべて取り入れるようにしております。
その結果、「インサイドセールスを取り入れたテレアポ」へと進化することができました。
この記事では、
・テレアポとインサイドセールスの違い。
・変えるべきテレアポの悪しき習慣。
・テレアポが進化するための条件。
について解説していきます。
Contents
インサイドセールスとは?テレアポと何が違うのか?
テレアポを進化させるためには、インサイドセールスへの理解が必要です。
なぜならインサイドセールスとは「事務所内で行う営業活動」の総称であり、テレアポもインサイドセールスの一部だからです。
テレアポの「部分最適」を考えるならば、広い範囲のインサイドセールスとしての「全体最適」を考える必要があります。
インサイドセールスとは、「事務所内で行う営業活動」の総称。
インサイドセールスを一言で言いますと、「事務所内で行う営業活動」の総称です。
これ以上でもなく、これ以下でもありません。
インサイドセールスに対して、「顧客の育成が目的であり・・・」という説明は、「顧客の育成」そのものが営業活動ですから。
ですので、インサイドセールスには次の営業活動が含まれます。
・電話
・メール
・チャット
・リスト作成、精査
・スクリプト制作、管理
・SFA、MAツール導入、運用管理
・WEB制作、デザイン、コンテンツ制作、LP制作
・SEO対策
・SNS集客
・リスティング広告
+WEB商談
いや、もうやること多すぎです。
ですが営業とは、本来そう単純なものではなく、「売上に繋がること、すべてが営業」とも言えます。
それに加えて、最近になって市民権を得た「WEB商談」。
これによって、インサイドセールスで商談、打合せまで可能になりました。
WEB商談特有のデメリット(成約率の低下など)が指摘されてますが、それが解決されるのも時間の問題でしょう。
▽インサイドセールスとは?
テレアポもインサイドセールスの1つ。
ではテレアポとインサイドセールスでは、何が違うのか?
その違いは、「対応している範囲」です。
・インサイドセールス:事務所内で行う営業すべて。
・テレアポ:事務所内で行う、電話営業。
つまり「テレアポはインサイドセールスの1部である」、ということですね。
テレアポもインサイドセールスも、どちらも同じ営業。
そのためゴールは常に「成約」です。(その後のフォローも大切)
テレアポのゴールは「アポ」ではありませんし、インサイドセールスのゴールも「顧客の育成」ではありません。
▽ゴールまで一直線。それが俺たちの仕事の流儀
https://blog.kawai-shoji.com/shigotonoryugi/
テレアポの強みは、「無」から「有」を生み出せること。
インサイドセールスの対応範囲は広すぎるので、その一部を切り取って運用するのが定石です。(お金は有限ですので)
この部分運用で選ばれることが多いのが、テレアポ。
なぜならテレアポには、「無」から「有」を生み出す力が強いからです。
まったく自社のことを知らない企業リストにアプローチをし、興味を持ってもらい、アポまで取り付けます。
インサイドセールスとして「顧客の育成」をするならば、大前提として「育成すべき顧客」が必要です。
「育成すべき顧客」を見つけるには、
・セミナー開催
・SEO、SNS集客
・リスティング広告
などで、新規リード(問合せ)が必要となります。
ですがテレアポならば、新規リードを獲得するステップを飛び越えて、いきなりアポが狙えるのです。
テレアポの「無から有を生み出す力」は、コストにおいても有利です。
テレアポのアポ単価の相場は、15,000円。(弊社実績10,000~12,000円)
ほかアプローチと比較しても、負けない数字です。
テレアポが効果ないと思われてしまう3つの理由
テレアポはインサイドセールスの1部。本来は目的を同じくし、歩みをそろえて進むべき。
・・・にも関わらず、テレアポは敵味方()ともに嫌われがちです。
それは「いわゆるテレアポ」に、次の問題があるから。
だから「テレアポは効果がないから・・・」などと言われてしまうのです。
フロー型で焼き畑農業的。今すぐ顧客しかキャッチできない。
テレアポで獲得するアポは、次の方程式で計算できます。
コール数 × アポ率 = アポ数
シンプルなこの数式。
もっとも簡単にアポ数を増やすには、「コール数」を増やせばいいのです。
しかしコール数をやみくもに増やすと、それに比例して「断られた数」も数え切れないほど増えます。
ですがコール数に燃えるテレアポ現場では、
・用意されたリストは1000件。消化したら随時再投入。
・1日のコール数は1人200件。気合を入れるため起立してコール。
・管理者のいないチーム()でコールするため、重複・トラブル・クレームが多発。
このような状態になっているので、断られた企業へのフォローどころではありません。
今すぐアポにならずとも、大量アプローチに走ったがためにフロー型で焼き畑的に。
リストを消化するだけになってしまう、消耗戦になってしまうのです。
▽リストは育てろ
「アポ獲得」だけがゴールになると、不幸の連鎖がはじまる。
テレアポのゴールが「アポ獲得」だけに設定されると、不幸の連鎖がはじまります。
テレアポの結果が「アポ獲得」だけでしか判断されないので、アポインターはとにかくアポを狙います。
そしてこれが強烈にウザイ。
今はいらないわ。結構です。
そうですか。通常より半額程度になるのですが。
でも決まった業者がいるので。
そうですか。でも将来検討するときのために、訪問を・・・。
もう結構です!
この手のテレアポ、本当に多いです。そして多くの方が不幸になります。
この悲劇は成果報酬型のテレアポ代行によく見られます。
なぜなら成果報酬型のテレアポでは、アポが獲得できなければ1円にもならないから。
テレアポ業者は慈善団体ではありませんので、業者は血眼になってアポを獲得します。
テレアポはインサイドセールスの1部であるはず。
そのため本来であれば、アポにこだわる必要はないのですよね。
取り合えず、資料送って!
ということであれば、「イエス、喜んで!」と光の速さで送ってあげればいいのです。
それでアポに繋がりますし、何ならメールのやり取りでアポを狙ってもいいのです。
専門知識のない新人・アポインターが担当すると、薄っぺらい電話になる。
なぜでしょうか。テレアポは新人の仕事、と言われてしまうのは。
・大量に断られるので、社会の厳しさを教える洗礼として。
・断られる時間が長いので、時間の節約として。
・とにかく押せ押せトークをすれば、アポが取れると思っているから。
どことなく「テレアポぐらい」と軽視しているのを、薄々感じます。
ですが率直に申し上げて、テレアポを知識のない新人に任せても、いい結果は出ません。
なぜなら何も知らないからです。
・商品知識
・業界の情報
・他社の事例
・顧客の課題を解決する提案の引き出し
何も知らない人が、ただ「それっぽいこと」を言うから薄っぺらく聞こえるのですよ。結果、アポが取れません。
これまで営業の分業として、
・フィールドセールス(訪問):ベテラン社員
・インサイドセールス(テレアポ含む):新人社員
との役割分担が多くみられました。
しかしWEBツールの発達でインサイドセールスの重要性が増す今、インサイドセールスこそ、経験豊富なエース社員の投入が不可欠です。
いつまでも「テレアポは新人の仕事」など言っていると、それこそ時代に取り残されてしまいますよ。
インサイドセールスとしての「最強のテレアポ」になるための方法
WEBツールの進化により、ますます重要性の高まるインサイドセールス。
インサイドセールスの1部であるテレアポも、バージョンアップが必要でしょう。
これまでのテレアポをアップグレードさせるには、次の要素が不可欠です。
リストは絞れ!「リスト=トーク」になるのが絶対条件!
これまでのテレアポは、大量アプローチが主流でした。
しかしそれによって、「テレアポそのものを受け付けない企業」も増えてしまいました。
そのためテレアポも1件1件の精度が求められています。
・なぜ電話したのか?
・どんな課題を解決できるのか?
・会う(WEB商談)することで、どんなメリットがあるのか?
など、具体的に示す必要があります。
テレアポの精度を高めるには、リストの精度を高めなくてはいけません。
リストから自社サービスと関連性の低い企業を除外し、「リストの属性=トークの内容」に絞り込むことが大切です。
リストを絞ることは、つまりリストの件数を減らすこと。
これはアポ数が減ると思われるかもしれませんが、結果的にアポは増えます。
・ニーズの高い企業へアプローチ
→アポインターのモチベーションアップ
→テレアポの質も高くなる
→獲得アポが増える。
本来、あるべきテレアポを。求められるテレアポを。
リストを絞り、「リスト=トーク」の状態でテレアポを稼働させるのがポイントです。
フローではなくストック型に。トーク履歴の管理を徹底する。
大量アプローチの弊害は、履歴が残らないこと。そして誰も管理しないこと。
・同じ企業に何度もアプローチし、コール禁止になる。
・前回と同じトークをしてウザがられる。
・履歴がないから、せっかくのチャンス(資料送っておいて)を無駄にする。
履歴を残さないテレアポは、同じ場所で永遠と足踏みするようなものです。
ですので、必ずトークの履歴を管理しましょう。
複数のメンバーでテレアポしているなら、メンバー全員での履歴管理が必要です。
履歴の管理とはつまり、相手の話を聞いてあげること、覚えてあげること。
誰だって自分の話を聞いて、覚えていてくれたら嬉しいですし、自分の話を覚えてくれるテレアポだって嬉しいです。
1コールでアポが取れなくても、2回3回目のコールでアポが狙えるため、アポ率が底上げされます。
トーク履歴からトークスクリプトを分岐(アレンジ)させる。
テレアポで大切なのが、「リスト=トーク」となること。
しかしいくらリスト属性を均一にしても、ある程度の誤差が生まれます。
このときトーク履歴からスクリプトを細分化させておくと、さらに精度の高いテレアポが可能です。
・興味はあるけど、今すぐ必要ではないパターン。
・興味はあるけど、コストでNGパターン。
・興味はあるけど、他社(別の方法)でとりあえず満足しているパターン。
1回目の電話ですべてを完結する必要はありません。
1コール目で顧客ニーズを分析し、2コール目でアポを打診するのは有効な手法です。
今すぐアポだけでなく、潜在的なアポまでカバーできるテレアポができると、飛躍的にアポ率が上がります。
手間暇をかけるのでコストは高くなりますが、それだけアポも取れるので全体のコストは下がります。
商品知識・業界情報の習得。
テレアポ運用において、専門知識は非常に大切です。
なぜなら専門知識があると、ごく自然な形で営業(売り込み)ができるからです。
・顧客からの疑問に、その場で詳しく解答した。
・顧客が疑問に思うことを、先回りして解決(提案)した。
・顧客が知りたいであろう同業他社の情報を提供した。
わざわざセールストークを使って顧客を追い込む必要もありません。専門知識を身につけて、顧客の知りたい情報を提供すればいいのです。
これまでテレアポとフィールドセールス(訪問営業)が、明確に分断されていました。
しかし今はインサイドセールスが商談までできる時代です。
テレアポとインサイドセールスの境界線は、どんどんなくなっていきます。
テレアポとは事務所の中から行う電話「営業」。
営業のプロとして専門知識を身につけることで、これまで獲得できなかったアポが「自然と」獲得できるようになります。
メール・WEB・資料(ホワイトペーパー)は、すべて活用。電話以外の連携を強化。
テレアポはインサイドセールスの1部です。
そのため全体の目的(成約)を達成するため、テレアポ(電話)にこだわる必要はまったくありません。
電話アプローチした結果、
あとはメールでやり取りしましょう!
というのであれば、メールでやり取りすればいいのです。いつまでも電話での「アポ」にこだわる必要はありません。
またテレアポだからこそ、テレアポ以外にこだわるべきです。
・WEBサイトのデザイン、コンテンツ
・送付するPDF資料
・メールテンプレート
・SEO対策
テレアポしているその場で検索されるのは、よくある話。
もしSEO対策をまったくしていないと、
御社を調べたけど、まったく関係ない会社しかヒットしないわ。怪しいので、結構です。
と、テレアポ以外の部分で足元をすくわれます。
テレアポだからこそ、テレアポ以外に注力を。
テレアポはインサイドセールスの1部ですから。
いち部分だけ最適しても、全体が最適にならなければ意味がないのです。
まとめ:テレアポはもっと進化できる!
コロナの影響もあり、一気に存在感が増したインサイドセールス。
しかしテレアポとインサイドセールスを比較するのはナンセンス。
なぜならテレアポもインサイドセールスであり、インサイドセールスはテレアポも含めた営業活動の総称だから。部分最適か、全体最適か、の違いであり、同じ釜の飯をともにする仲間だからです。
しかし今は商談ですら、インサイドセールスで対応できる時代。インサイドセールスで完結も増えました。
テレアポも変化、進化が必要です。
・リストを絞って、「リスト属性=トーク内容」にする。
・トーク履歴を残し、ストック型テレアポに。
・トーク履歴からスクリプトを分岐(アレンジ)させる。
・商品知識、業界情報を習得。専門家として架電を。
・電話以外(メール・WEB・資料)との連携を強化。
インサイドセールスが進化したように、テレアポもまだまだ進化できます。できることが次々と広がります。
コールドリストから素早くアポ獲得するスピード感はそのままに、顧客の育成まで対応できます。
ぜひテレアポの新しい可能性にチャレンジしてみてください。
▽弊社の「戦略的テレアポ代行」はテレアポの魅力はそのままに、インサイドセールスの技術をプラスしました!