こんにちは、河合商事の河合です。
「テレアポの成功率(アポ率)は1%らしい」
ネットで「テレアポ 成功率」と検索すると、「1%を目標に設定するのがよい」との情報がよくヒットします。
たしかに断られることが多いテレアポですので、「テレアポの成功率は1%」といわれると、「まあ、そう言われたらそうかもしれない」と思う自分もいます。
ですが一方で、
アポ率1%のテレアポ案件、私がアポインターだったら絶対やりたくないし、3日で心が折れる自信がある・・・。
と、強く思ってしまいます。
なぜならお恥ずかしながら、過去、私自身が駆け出しアポインターとして架電していた頃、難易度の高い案件(成功率1%相当)に心が折れてしまったことがあるからです。
成功率1%のテレアポは、想像以上にメンタルを削ります。なにせ100件架電して、99回断られるのですから。
しかも断られ方も、かなりキツくなるはず。なにせ1%しか成功しないのですから。
メンタル屈強なテレアポ戦士でしたら、それでも突き通すパワーがあるかもしれません。
しかし私には、固い岩盤を打ち砕くパワーはありませんでした。
だからこそ、私は必死に考えました。
「アポインターのスキルではなく、テレアポ戦略を見直すことで、誰が架電しても1%以上成功するように設計すべきだ。」
この想いのもとサービス改善を続けたのが、現在の「戦略的テレアポ リードフロンティア」です。
戦略設計から構築することで、高いアポ率を実現するサービスです。戦略設計のもと、きちんとリスト精査することで、アポ率は2~5%まで改善できます。
業界的には成功率1%で「まずまず」「こっからだね」の判断なのかもしれません。
が、私からしますと、「これはいかん」「大至急、大規模な改善が必要だ」の判断になります。
言葉を選ばず申し上げますと、
「成功率1%は、アポ率として低い水準であり、アポ率の低いテレアポは即刻改善すべきである。」
と、強く思います。
なぜなら低いアポ率のテレアポ設計は、多方面にて悪影響が連鎖して起きるから。アポインターのメンタルだけでなく、テレアポを実施している企業、そしてテレアポを受ける企業まで。
この悪影響の連鎖が起きたらすぐに止血が必要ですし、そもそも流血しない戦略が必要です。
この記事では私がいきついた、「成功率の低いテレアポは即改善すべき」の理由、そして改善する方法について解説していきます。
もし成功率1%前後で苦しんでいる方がいたら、ぜひお伝えしたいです。その苦しみは非常にまっとうなものであり、通り越すものではない、回避するものだと。回避するために、知恵を絞るべきだと。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ!
Contents
テレアポの成功率が最も左右する原因、それは「リスト」。
テレアポの成功率を左右する要因は、大きく分けて3つあります。
アポインター | 話し方、テレアポ経験、業界の知識、専門知識 |
スクリプト | リストに対する訴求内容の選定、架電設定、NG切り返しトークの充実さ |
リスト | リスト精度、リスト属性、事前リサーチの有無 |
3つのうち、どれかが欠けてしまうと、テレアポの成功率は大きく下がります。
経験の浅いアポインターが、作りが甘いスクリプトで架電しても成功率は低いでしょう。
しかしこの3つのうち、成功率を最も左右するのは、「リスト」なのです。
リストがダメだと、トップアポインターでもアポが取れない。
リストの重要性を物語る、テレアポ業界の格言がございます。それは
「リストがダメだと、トップアポインターでもアポが取れない」
というもの。
これはアポが取れない言い訳ではなく、紛れもない事実です。リストの重要性を理解するイメージとして、
・アポインター:漁師
・リスト:海域、釣り場
とイメージすると理解しやすいかと思います。
どんなに腕のいい漁師でも、そこに魚がいなければ、1匹も釣れませんし、むしろ腕のいい漁師とは、魚を釣り上げる技術よりも、「どこに魚がいるか?を熟知している」と言った方が適切かもしれません。
テレアポにおいて、リストとは海域。
今からどの海域に漁に出かけるのかで、今回の収穫が大きく変わります。
先月アポがよく取れていたとしても、新しいリストに切り替わったときに、ぱったりとアポが取れなくなることも珍しくありません。
リスト(海域)を広げて、テレアポの成功率を下げてしまう。
テレアポのリスト作成は、つまりは魚がいそうな海域を選ぶこと。
岩場なのか、藻場なのか、水底なのか・・・。目指したい企業属性によって、リストの網を投げかける海域は変わります。
そして網を投げかける海域が、ピンポイントになるほど精度は上がります。
ヒラメ狙いであれば、表面で釣り糸を垂れても意味はなく、トビウオ狙いなら、水底に網を引っ張っても釣れません。
テレアポ(漁)の成功率を高めるには、海域(リスト)をピンポイントで選ぶこと。
・・・と、順を追って考えていくとよく分かるのに、なぜかテレアポのリストは広い海域に対して網を投げがちです。
よく耳にするのが、
「リスト4000件あるので、たくさんアポも取れるはずだ。」
「とりあえず、リスト1000件にアプローチしよう。」
「リスト1000件アプローチが、最低発注ロッドです。」
など、ざっくりとしたリスト制作を連想させるエピソード。
たしかにテレアポは効率よくアプローチできるので、リスト1000件に架電し、ニーズの有無を確認することも可能です。
しかしそのような「ざっくりとしたリスト」でのテレアポは、成功率が下がります。
「広い太平洋の中から、マグロの群れを探すために架電する」
という状態になってしまうとトップアポインターでも成功率は下がりますし、なにより架電していて非常に辛いものになってしまうのです。
テレアポ初心者の「成功率1%以下」の裏側。
テレアポの成功率1%という状態は、非常に低い成功確率だと思います。
しかし矛盾するようで恐縮ですが、低いとは言っても、「1%は取れる」というのが、実はポイントだったりします。
なぜならターゲッティングの甘い「がばっとしたリスト」でも、ほかの要因である、
・一定スキルのアポインター
・一定クオリティのスクリプト
が揃っていれば、1%はアポが取れるのですから。
もし架電した先が、
・たまたま担当者に繋がった。
・たまたまニーズのある企業だった。
・たまたま検討するタイミングだった。
・たまたま担当者が優しい人だった。
などの好条件が確率論で重なると、アポイントに繋がります。その確率がおよそ1%、ということでしょう。
テレアポ初心者でアポ率が1%を切る場合、話し方の雰囲気などで、この「たまたま」が確変している状態です。
テレアポのスキルが低くなるほど、それぞれが発生する確率が低くなり、さらにアポ率が下がる、ということですね。
いずれの場合でも、ポイントは「ゼロではなく、確率で発生する」ということ。
これはよい面もあれば、悪い面もあり、「確率で発生するから、質ではなく、量でカバーしよう」と流されてしまうのは、まさにデメリットの典型。
アプローチの手段の1つとしては、それでよい・・・のかもしれませんが、業界全体を考えると、正さなくてはいけないと感じます。
成功率の低いテレアポの問題点と即改善すべき理由。
・テレアポの成功率1%は、低い確率である。
・しかし成果はゼロではなく、確率で発生するので、量でカバーできる。
というのが、世の多くに散見するテレアポの実情かと思います。
それでも結果が出ているなら、それでよし・・・と言いたいところですが、私はそう思えないのです。
なぜなら成功率が低く、量でカバーするテレアポは、多方面で悪影響が発生し、継続するほど苦しくなる構図になるからです。
だからこそ、成功率の低いテレアポは、即改善すべきなのです。
アポインターのモチベーションが下がり、モチベーションが高い人がいなくなる。
確率でアポが取れるからといって、大量のリストに大量架電してアポを確保している場合、アポインターのモチベーションが下がります。
なぜなら低いアポ率、つまりアポが取れないリストに架電するのは、非常に辛いからです。
・電話しても、秒で断られる。さっきも断られた。次も断られる。
・話すら聞いてくれない。勤務時間中、人間らしい会話をしていない。
・リストを見ただけでニーズないと分かるが、それでも架電しないといけない。
・電話しても、秒で断られる。さっきも断られた。次も断られる。
アポが取れないリストに長く架電していると、受け答えも機械的になり、人間味が失われます。
そしてストレス耐性の高く、機械的な架電ができる人が組織に残り、人間的な会話ができないとストレスが溜まるコミュニケーション力の高い人が離脱します。
ちまたで耳にするテレアポの悪い噂。「迷惑電話」「しつこい」「話を聞かない」「断っても何回も電話してくる」「何も知らない人が架電している」・・・などなど。
これらは最初からそうだったのではなく、大量架電を引き起こす元になる精度の甘いリストが引き金であり、「確率論で成果が発生してしまう」からの質を量でカバーすることで拍車がかかってしまうのです。
成功率が低いテレアポは、このすべての大元になってしまいます。だからこそ、アポ率が低かった場合、量でカバーしようとせず、しっかりと質を改善することが必要なのです。
テレアポの費用対効果が落ち、優秀なアポインターがいなくなる。
テレアポの成功率が下がると、目に見えて落ちるのが費用対効果。
「架電してもほぼアポが取れてない」という状態は、つまり「アポが取れてない業務に時間を費やしている」という状態です。
この「アポが取れてない業務」の時間は、受付で断られ、担当者と接触できず、ほとんどコミュニケーションが取れていません。
つまりこの時間の業務については、
・スキルの高いアポインター
・スキルの低いアポインター
どちらのアポインターが行っても、ほぼ変わらない結果となるのです。(受付で機械的に断れれるため)
スキルの有無に関わらず得られる効果が同じであれば、スキルの低いアポインターが残ります。
なぜならスキルの低い、未経験のアポインターの方が低い時給で採用できるから。スキルの高いアポインターは時給も高く、それでも他社からも引く手数多ですから。採用するのも、採用を維持するのもコストがかかってしまうのです。
テレアポの成功率が下がり、費用対効果が落ちると、それはアポインターのスキルの有無に関わらず、「どちらでもさほど結果が出ない」という状態に。
優秀なアポインターの採用、維持が難しくなり、反面、未経験のアポインターが活躍(それでも結果が出ているとは言い難い)するようになります。
もうお気づきかと思いますが、この状態は悪循環の入り口です。
「未経験のアポインターでも結果が変わらないよね」となってしまうと、粗いテレアポで低い成功率のまま走り続け、そこから抜け出すのが難しくなります。しかも時間がたつほどに。
それもこれも、問題の原因だった「低い成功率」を放置してしまったから。
だからこそ、テレアポをスタートしてみてアポ率が低い場合は、即刻改善しなくてはいけないのです。
質を量でカバーすると、電話の受け手もガードが高くなる。
質を量でカバーできてしまうのが、テレアポのよくも悪いところ。
・・・ではあるのですが、この問題は放置してはいけません。
なぜなら質を量でカバーすると、電話を受ける件数も増えるから。発信の数が増えるだけ、受信の数が増える、ということですね。
もし質の低い架電が量だけ増えたら・・・
今日一日だけで10件も同じようなテレアポを受けてるけど!?
しかも失礼な話し方でイライラする!
と、テレアポへの嫌悪感が強まり、結果的にテレアポへのガードが高くなるのです。
質を量でカバーしようとするほど、お客さんのガードは固くなり、ますますテレアポの成功率は下がります。
・・・悪循環ですね、しかも美しいほどに典型的な悪循環。非常によくないです。
だからこそ、質を量でカバーするテレアポは即改善しなければいけません。
テレアポの成功率を高めるコツ|精査したリストで質の高い架電を。
テレアポの成功率を高めなくてはいけない理由、ご共感頂けましたでしょうか。
成功率が低くても、結果がゼロにはならないのがテレアポもよさ・・・でもあるのですが、そのよさに甘んじてしまうと、いずれ廃れた手法になってしまう。私はそんな危機感を持っております。
だからこそ、「なぜアポが取れてないのか?」にしっかり着目し、改善する必要があります。
ではどうやってテレアポの成功率を高めるのか?
これは難しい問題です。改善すべき項目も1つではなく、多岐にわたります。
・・・ですが、もっともメスを入れるべき項目は決まっています。
リストです。
架電するリストをきちんと精査し、質の高い架電をすることが最も重要になります。
リスト精査=架電するリストを減らすこと。
リスト精査とは、つまり架電するリスト数を減らすことです。
架電する前、マーケティングや事前リサーチの段階でリストの優先順位を作成し、
①アポが取れそうなリスト
②架電してみないと分からないリスト
③アポが取れなさそうなリスト
の3つのランクに分類。このうち③については架電前にそぎ落とします。ここに架電リソースを割いてはいけません。
そして②。
「架電しないと分からない」というリストは、さらにリスト属性を細分化させ、仮説検証を細かく分解しながら、優先順位を立てて架電します。
架電途中で「やっぱりニーズがなさそうだ」の判断になったときに、すぐ方向展開できるよう、リストは「小ロッド」で制作するのがコツです。
「リストは生モノであり、保存ができない。」
と覚えておくと、リスト精度と鮮度が上がります。
精査されたリストを、スキルの高いアポインターに架電してもらう。
精査されてない粗いリストでは、アポインターのスキルの影響は小さくなります。
しかし精査されたリストの場合、アポインターのスキルが大きく影響します。
なぜなら事前に断られそうなリストを削除しているため、担当者との接続率も高くなり、コミュニケーションがしっかり取れるからです。
経験の浅いアポインターでは、担当者からのNG切り返しに対応できません。
しかしスキルの高いアポインターであれば、コミュニケーションにより潜在ニーズを掘り起こし、アポに繋げられます。
・精査されたリスト
・スキルの高いアポインター
この2つはセットであり、どちらかが欠けるだけでもバランスを崩し、失速してしまいます。
スキルの高いアポインター採用の難易度は高く、採用コストも高いのが実情です。
しかしその採用ハードルをクリアしなければ、低い成功率の悪循環から抜け出せません。
まとめ:精査された「プラチナリスト」がカギ!
「テレアポの成功率は低い」とは、業界の通説なのかもしれません。
しかし成功率が低いまま走り続けることは、悪循環にハマり、抜け出せなくなってしまいます。
ですので、テレアポの成功率が低い場合は、成功率を高めるよう即改善が必要です。
【成功率の低いテレアポの問題点と即改善すべき理由】
・アポインターのモチベーションが下がり、モチベーションの高い人がいなくなる。
・テレアポの費用対効果が落ち、優秀なアポインターがいなくなる。
・質を量でカバーすると、電話を受ける企業のガードも高くなる。
【テレアポの成功率を高めるコツ】
・リストを精査し、架電するリストを減らすこと。
・精査されたリストをスキルの高いアポインターに架電してもらう。
テレアポの隠れたメリット、それは成功率が低くともゼロにはならないこと。確率で成果が発生するので、質を量でカバーできてしまうこと。
しかしこれでは業界全体のパフォーマンスを下げてしまいます。
アポが取れてない原因をしっかりと分析し、改善すること。
リスト精査による厳選されたリストに、スキルの高いアポインターが丁寧な架電をすることが大切です。
アポ率を改善し、テレアポの効果を高めていきましょう!
戦略的テレアポでターゲットを狙い打ち。
弊社では戦略的テレアポ代行 リードフロンティアとして、精査された厳選されたリストへ、スキルの高いアポインターによる架電アプローチをさせて頂いております。
業界の平均アポ率が1~2%と言われる中、平均8.5%のアポ率を達成しております。
・新規商談がなかなか獲得できない。
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